不眠症の種類を把握しよう

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不眠症の症状は4種類に分けられます。
それぞれの種類ごとに適した睡眠薬があります。
まずは自分がどの種類の不眠症に当てはまるか確認してみましょう。

入眠障害

ベッドに入っても30分~1時間以上経過しても寝付きにくい症状です。
生活習慣の乱れ・不安や緊張を強く感じているときに起こりやすい不眠症です。

中途覚醒

睡眠中に何度も目が覚めてしまう症状です。目が覚めた後再び眠りにつくまでに時間がかかってしまいます。
生活習慣の乱れ・ストレス・加齢の影響でおこりやすい不眠症です。

早朝覚醒

起きたい時間よりも前に目が覚めてしまう症状です。
生活習慣の乱れ・ストレス・加齢の影響・更年期障害などの原因で起こりやすい不眠症です。

熟眠障害

十分に睡眠をとったはずなのに、寝た実感がないと感じてしまう症状です。
生活習慣の乱れ・ストレス・病気などの原因で起こりやすい不眠症です。

次に睡眠薬の種類をご説明します。
睡眠薬は効果の持続時間がそれぞれ異なり、これらも4種類に分けられます。 効果の持続時間とどの症状に適用されるのかは以下の通りです。

超短時間型

服用から30分~1時間程度で効果がみられ、2~4時間効果が持続する睡眠薬です。
効果が早くみられ、持続時間が短いため寝付きにくい入眠障害に使用されます。

短時間型

服用から1~2時間程度で効果がみられ、6~12時間効果が持続する睡眠薬です。
睡眠中に何度も目が覚める中途覚醒に使用されます。

中時間型

服用から1~2時間程度で効果がみられ、12~24時間効果が持続する睡眠薬です。
持続時間が長いので、中途覚醒や希望の起床時間よりも前に目が覚めてしまう早朝覚醒に使用されます。

長時間型

服用から1~2時間程度で効果がみられ、24時間以上効果が持続する睡眠薬です。
持続時間がもっとも長いため、中途覚醒や睡眠をとった自覚がない熟眠障害に使用されます。

自分の不眠症の種類に適した睡眠薬を使用することで、これらの症状を和らげることができます。

そんな便利な睡眠薬ですが、服用し始めると一生服用しなくてはいけないのか、という疑問を持つ方も多くいるのではないでしょうか。
睡眠薬を服用中に不眠症の症状がみられなくなれば、睡眠薬の服用をやめることができます。
医師が患者の不眠症が改善されていると判断し、睡眠薬の服用する量を徐々に減らし、最終的に睡眠薬の服用をやめることができるのです。
しかし自己判断で睡眠薬の服用をやめてしまうと、不眠症が再発し以前より症状が悪化する可能性があります。
悪化すると睡眠薬を服用する量が以前より増え、副作用もあらわれやすくなってしまいます。また服用量が増えることで「睡眠薬なしでは眠れないのでは」という不安を抱き依存へと陥るケースも多くあります。
不眠症の症状がみられないからといって睡眠薬の服用を勝手にやめるのではく、必ず医師に相談し安全に睡眠薬の服用をやめられるようにしましょう。